S5全国ダブル2000超え達成構築 天下無双ガルーラスタン

前期の結果からf:id:tiyatyanpoke:20170826002353p:plainf:id:tiyatyanpoke:20170405020058p:plainf:id:tiyatyanpoke:20170405022945p:plainf:id:tiyatyanpoke:20170910005844p:plainf:id:tiyatyanpoke:20170910005443p:plain@1の形が良いと分かったので、残りは安定して勝つことが難しく前期に多かった雨パやテテフグロスに厚くするために補完としてスカーフウルガモスを採用した。

 

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【個別解説】
f:id:tiyatyanpoke:20170826002353p:plainメガガルーラ@ナイト

性格:意地っ張り
特性:精神力→親子愛
実数値:185(36)-189(212)-121(4)-x-150(236)-123(20)
技構成:八つ当たり ドレインパンチ 猫だまし 守る

 

H:6n-1(ゴツゴツメット意識)
A:八つ当たりで145-95テテフを約99.31%(146-95は約96.91%、145-96は約93.48%)、156-90ルンパッパを約90.04%で1発、ドレインパンチで207-131バンギラスを約97.60%で1発

B:A216ランドロスの馬鹿力を上4個切って耐え

D:C211メガリザードンYの晴れオーバーヒートを確定耐え、C161コケコのフィールド補正込10万ボルトZを最高乱数切り耐え、C161キングドラの雨濁流Zを上2個切って耐え、C156ルンパッパの雨ハイドロポンプZを上4個切って耐え
S:追い風下で最速スカーフテテフ、準速雨下ルンパッパ・メガラグラージ抜き

 

最強の猫だまし使い。 

前期に結果を残した、最低限のASを確保して残りはD方面を厚くした配分。(元のADメガガルーラとは調整ラインが少し異なる)。

格闘打点にドレインパンチを採用しているのは珍しいが、いくつか理由がある。

まず、ウルガモスが蝶の舞を持った型ではないので積みリレーの形を取れない点、モロバレルの選出がほぼ対ガルーラスタンに限られるので怒りの粉で補助できる場面が少ない点、低火力でもじっくりサイクルを回す構築が少なく対面で高火力を押し付ける構築が多い環境なのでそもそも積む暇がない点から、グロウパンチは却下。選出圧力が高い此方のウルガモスやサンダーを見てほぼ確実に選出されるバンギラスの持ち物のうち弱点保険が急増しているため、バンギラスは一撃で仕留め切りたいという事情もあった。

また、ADメガガルーラの短所はHとSが低いという一点に尽きるが、Hが低い分ドレインパンチによる回復効率は上がり、さらにミラーに上から攻撃されても下からドレインパンチを打つことで攻撃しながら回復出来るため、ドレインパンチを採用することで短所を逆に長所にすることが出来るのが何よりもの自慢である。

特殊との打ち合いでは無類の強さを発揮し、敢えてDに寄せた配分と不意の回復技により相手の計算を大きく崩せる中々面白い型だった。

 

 
f:id:tiyatyanpoke:20170405020058p:plain霊獣ランドロス@突撃チョッキ

性格:意地っ張り
特性:威嚇
実数値:195(244)-198(116)-111(4)-x-101(4)-129(140)
技構成:地震 岩雪崩 馬鹿力 蜻蛉返り

 

A:11n

S:HAベースのメガガルーラを抜ける程度

 

最強の威嚇枠。

持ち物は、汎用性が高く、技の打ち分けが出来るため使い手の読みの負担を減らせる突撃チョッキ。

前期に使用したH175の配分よりも耐久が高く使用感が良い配分だった。

 


f:id:tiyatyanpoke:20170405022945p:plainカプ・レヒレ@マゴの実

性格:控え目
特性:ミストメイカー
実数値:176(244)-x-136(4)-154(196)-151(4)-113(60)
技構成:濁流 ムーンフォース 瞑想 守る

 

H:4n(混乱実の回復量やカプZ意識)

C:11n

S:Cを削っていないミラーを抜ける程度

 

最強の水タイプ。

猫だましメガガルーラと相性が良く、この組み合わせは強力でありながら、猫だましという技とミストメイカーという特性によって運負けを極限まで減らせるのが余りにも偉い。

 

 

f:id:tiyatyanpoke:20170910005844p:plainサンダー@電気Z

性格:臆病
特性:プレッシャー
実数値:167(12)-x-105-176(244)-110-167(252)
技構成:10万ボルト 目覚めるパワー氷 追い風 見切り

 

B:A177メガガルーラの捨て身タックルを約84.48%で耐え

C:目覚めるパワー氷で165-100ランドロスを下3個切って1発

D:C211メガリザードンYの晴れ火炎放射を上3個切って耐え

 

メガガルーラやメガリザードンY、メガサーナイトなどの相手の強力なメガ枠に対してなるべく上を取りたいことから最速。そのため、特性はランドロスやテテフの拘りスカーフの有無を識別できるプレッシャー一択。火力が欲しいためCもほぼ振り切り。

目覚めるパワー氷は、ランドロスへの打点としてはもちろん、この構築で重いメガボーマンダに対する役割遂行技(10万ボルトZの方が四倍弱点を突くよりも威力が高い点には注意)となる。

この型のサンダーは、追い風の後に制圧しても、追い風をせずにそのまま攻撃しても強力だった。汎用性が高く腐りにくいS操作枠が如何に優秀であるかを思い知らされた。

 

 
f:id:tiyatyanpoke:20170701020933p:plainウルガモス@拘りスカーフ

性格:臆病
特性:虫の知らせ
実数値:161(4)-x-85-187(252)-125-167(252)
技構成:虫のさざめき 虫の抵抗 オーバーヒート 炎の舞

 

C:虫のさざめきで156-120ルンパッパを確定1発、オーバーヒートで145-95コケコを最低乱数以外1発(H4振り、D4振りも同率)

 

前述のように採用理由は雨パとテテフグロスを見るためだけであったが、今期はそれら以外にも刺さっている構築が多く意外にも選出率が高かった。

ルンパッパを縛る虫のさざめき、特殊全般に刺さる虫の抵抗(威力50命中100で100%の確率で相手のCを1段階下げる相手全体技)、コケコやメガメタグロスを縛るオーバーヒート、命中安定の炎技である炎の舞(Cを上げて拾った対戦が無かったので火炎放射でも良い)の一致技のみの技構成。

特性は、ガルーラスタンに選出することを想定していなかった点、2個も虫技を採用している点から、虫の知らせを選択。これにより拾った対戦が1戦あったため正解だった。

猫だましを覚えるメガガルーラや怒りの粉を持つモロバレルと組んでいるせいか、拘りスカーフ持ちであることを考慮した立ち回りをされることが一切無かったため、奇襲が成功し easy win することが出来た。

 

 

f:id:tiyatyanpoke:20170910005443p:plainモロバレルゴツゴツメット

性格:呑気
特性:再生力
実数値:221(252)-x134(252)-105-101(4)-31 S個体値0
技構成:エナジーボール クリアスモッグ キノコの胞子 怒りの粉

 

怒りの粉で瞑想レヒレが苦手な物理攻撃(ほぼメガガルーラの攻撃)や電気技を吸うキノコ。

相手のメガガルーラを見るために、配分はHB特化で持ち物はゴツゴツメット

クリアスモッグは、ガルーラスタンの瞑想レヒレや蝶の舞ウルガモスだけでなく、ギミック構築の腹太鼓カビゴンや小さくなるラッキーなど数は少ないが対策を怠りたくない厄介なポケモンにも手が届くため、切れない技だった。

 

 

【選出】

今期は構築が非常に多様化した環境であったため、各系統に対する選出パターンは挙げられないが、主な初手の並びの思考・構想を簡潔に書く。

 

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猫だまし+瞑想が定石。

雨パのメガラグラージキングドラに合わせることができれば美味しいか。

 

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猫だまし+追い風が定石。

メガ枠+Z枠にさらに追い風が加わり一見強力だが、相手のランドロスが後出しされるだけで此方のディスアドバンテージに繋がりやすいのが難点。

交換読みで目覚めるパワー氷を無理矢理ランドロスに当てるということではなく、選出自体を控えるということである。

 

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スカーフウルガモスが刺さっている構築に対して投げ、猫だましで相手の1体を止めながらその隣に安全に奇襲攻撃を仕掛けることが多かった。

相手視点では猫だまし+蝶の舞などを考慮しなければいけない所が強み。

 

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アローラダブルのウインディ+レヒレのようなイメージで評価高め。

初手から物理に威嚇を入れた上で後発の猫だましメガガルーラや怒りの粉モロバレルを降臨させ、安全にレヒレを通していきたい。

 

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ランドロスが拘りスカーフを持っていないことが相手にバレてしまうものの、多彩な動きを取ることが出来る。

 

 

【結果】

最終順位:13位

最高最終レート:2004

到達日:9/9

戦績:38勝5敗 (ほとんどこの構築だけを使い続けたため記載)

 

 

 【まとめ】

軸に強力でかつ安定しているものを据えながらその隙を綺麗に補完し、また、汎用性を落とさずに初見殺し要素を取り入れ(意図しないものだったが) easy win が増えたため、環境に蔓延る有象無象に対しても高勝率を叩き出すことが出来た。

 

 

 闇のシーズン5お疲れ様でした。

 

 

【参考構築】

http://soma-ruvgc.hatenablog.com/entry/2017/07/18/225326

http://yuudachi7poke.hatenablog.com/entry/2017/07/19/035437

 

 

【追記】

ウルトラサンムーンの方でQRを作りました。

https://3ds.pokemon-gl.com/rentalteam/usum/BT-EFE4-419C

 

変更点は、ガルーラの八つ当たり→捨て身タックル(QRの仕様のため)、それに伴って配分はAを削ってHDに回したこと、ウルガモスの虫の抵抗→ギガドレイン(虫の抵抗は過去作技マシンなのでWCSレートでは使えない)です。

 

サーナイトを筆頭とする特殊全般に対する誤魔化しの手段が減った代わりに、雨ラグには厚くなりました。ギガドレインはD4振りメガラグラージを11/16で一発程度と火力が低い点には注意して下さい。